愛知県美術館

難波田 龍起(1905-1997), 油彩, 画布, 1961年
     
北海道旭川に生まれた難波田龍起は高村光太郎と知り合い、早稲田大学を中退して画家になりました。難波田の作風は、古代ギリシアを題材にした幻想的な作風から、建築的な色面構成、ペインティング・ナイフの弾力を利用した、鋭く柔軟な曲線などと変化しながらも、一貫して心の中の風景を感じさせます。この作品では、白を基調とする淡い色彩と、絵の具をたらす「ドリッピング」の細い線により、題名のとおりの初々しく繊細な世界を創りだしています。
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