広島市現代美術館
明日の神話(一号原画)
岡本 太郎, 1967年
岡本太郎は1911年、現在の川崎市で生まれた。岡本は、メキシコ・シティのホテルロビーに設置する壁画を依頼される。そのために制作した原画は、現在5点確認されており、その中でも最初期に手がけた本作は、「一号原画」として知られている。画面には、白い閃光と炎に包まれ燃えさかる骸骨、空高く幾重にもたちのぼるキノコ雲、ビキニ環礁での水爆実験によって被爆した第五福竜丸とマグロといったモチーフが認められる。そこには、惨劇にも屈せず、堂々と立ち上がる生命の姿が描かれている。</br></br>