広島市現代美術館

ECHO (HIROSHIMA)

藤本 由紀夫, 鉄板, 2004年
     
藤本由紀夫は1950年名古屋に生まれ、75年大阪芸術大学音楽学科を卒業した。エレクトロニクスを利用したパフォーマンス、インスタレーションを行い、80年代半ばより音をテーマにしたサウンド・オブジェを制作している。この屋外彫刻は、鉄板にくり抜かれた文字を、日の光で天地反転させて地面に映し出す。しかし「ECHO」の4文字は全て上下線対称な形であるため変化がない。ECHOという言葉は、実像/虚像の対概念に対応する、音に対する「虚音」を想定したマルセル・デュシャンのアイディアからとられており、本作ではそうした「虚」として視覚化される潜在的な音を表している。 </br></br>
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