広島県立美術館

厳島・鞍馬図

, 紙本着色
     
一双形式の屏風の左隻に厳島の景観が、右隻には京都の鞍馬の山景が、俯瞰的な視点からとらえられています。厳島は、単なる景勝の地としてだけではなく、神の島=信仰の対象として知られ、また瀬戸内交通の要衝でもあったことから、多くの人々の集まるところでした。左隻の厳島に目を凝らすと、画面全体に金雲があしらわれ、その間には島の北面のにぎわう様子が子細に描出されていて、風俗画的な要素も見てとれます。人々の姿態の細部にいたるまで丁寧に描き込まれた優品です。(永井明生)</br></br>
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この展示物への投稿

2件のコメントがあります。
投稿日時 投稿者名/コメント 投稿写真
2012-12-22 08:55:44 山本恵子
当時の生活・風俗を知る上でとても面白い作品。(当館公式ブログでも記載されていますが、)作品が描かれた当時から宮島では人々のとなりに鹿がいたことなど、興味深くその様子をみることができます。作品にえがかれている人々の仕草、動きをじっくり観察しているとまるで当時にタイムスリップしたかのような感覚まで味わうことのできる作品です。
2012-12-19 12:59:49 伏見
じっくり観察すると多くの発見がある。ワクワクする作品。
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