広島県立美術館

牡丹

金島桂華, 絹本彩色, 1948年
     
「富貴花」「花王」などとも呼ばれ、古くから親しまれてきた牡丹。中国や日本で、多くの絵師によって描かれてきました。 作者の金島桂華は、円山四条派の流れをくむ京都画壇の伝統に根ざした写生表現をもとに、細部の描写を省略し、簡潔明瞭な形象によって画面を構成しています。金を背景に、岩絵具の発色の美しさが際立つ作品です。金島桂華は、現在の福山市神辺町生まれ。京都で竹内栖鳳に師事します。私塾・衣笠会を主宰し、後進の指導にもあたりました。(永井明生
 語る・共有する

この展示物への投稿

現在、この展示物にはコメントはありません。 展示物の選択へ戻る